capriccioso

ひとりごと、まるごと。

『好きなの。』

4月29日(金)、東京に行った折に、前売券を購入していた『劇場版 響け!ユーフォニアム~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~』を観に行きました。

そのときの感想などをかいつまんで書きたいと思います。駄文ではありますが、是非読み進めていただけたなら嬉しい限りです。

 

東京到着が池袋だったのでその周辺で観たいなと思い、朝から シネマサンシャイン池袋へ。

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チケット売り場には結構多くの人がいましたが、半分くらいはズートピア目当ての方だったようで、ユーフォが満席、ということはありませんでした。

 

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だいたい真ん中の席でした。

一週目後半だったということもあり、入場者プレゼントの「池田晶子描き下ろしミニ色紙」はすでになくなっていました。予想はしていましたけどね。

 

特にポップコーンや飲み物は買わずに入場、そして開演。

 

※ここから、ネタバレを含みますので注意。

 

 

 

内容としては本放送の1話から13話に新規カットを盛り込んだものでした。

久美子を中心にしたストーリーを重視しており、そのストーリーに関係しない事柄は飛ばしていました。

(例えば、1話・久美子と葉月が初めて会話をするシーンや5話・麗奈「黄前さんらしね」と前髪をかきあげるシーン、7話・葵ちゃんの退部エピソード など)

そういうことで、キャラクターの関係性の把握という観点から見れば本放送視聴が前提、ストーリーの把握ならば劇場版が初見でも問題ない、といった所なのかなと感じました。

新規カットが多数配置され、本放送では久美子が空を見上げるシーンによって途中で切られていたサンフェスの「TRUTH」はほぼフルで映像化。楽器に写りこむ影や反射する衣装など、細かいところも妥協することなく繊細に描写されていました。

踏み込んだ描写が多く、当然ではありますが、全体的に本放送よりも格段にクオリティが上がっていました。

 

全編セリフが録りおろしとなっており、キャラクター全員が本放送時よりも格段にナチュラルになって、声優陣が成長していると感じられました。ここは本放送視聴勢も驚いたところなのではないかなと思います。

特に久美子役の黒沢ともよ さん。本放送時の固さがなくなって、より自然により成熟した、女子高校生ってこんなんだよな、という(いまの萌えアニメによくあるような、デフォルメされた女子高校生の声とは違った)「女子高校生らしさ」を感じることができる演技でした。私と同い年(19~20歳)とは思えないような成長っぷりで、尊敬の念を覚えるとともに、ある意味保護者が我が子の成長に感慨に浸るような、何とも言いがたい感動を覚えました。

 

特筆して良かったのは、例の、久美子が涙を流しながら橋を走るシーン。その描写の細かさもさることながら、ともよちゃんの演技にも磨きがかかっていました。

本放送では「悔しい・・・悔しい・・・!」とつぶやきながら走るのですが、劇場版ではさらに息切れや嗚咽も追加し、より現実の感情に近づけた描写になっていました。ここがまず1つ目のクライマックスでした。ちょっぴり泣きました。

 

麗奈と香織を含むトランペットパートの確執(新規シーンは、優子が2回目のオーディションで香織を勝たせてほしいと頭を下げ、優子が香織とのエピソードを語るシーン)はかなり緊迫したシーンとなっていました。

 

そして迎える府大会。演奏シーンは本放送を踏襲しつつ、描写を繊細にしていました。映画館の音響も、吹奏楽の曲を表現するのに相応しい設備ですね。かなり細かく、音の粒がすべて観客に届く、迫力のあるシーンでした。ここが2つ目のクライマックス。胸がいっぱいになりました。

 

音つながりで。本編の劇伴が刷新されていました。映画音響に相応しい壮大で迫力のある劇伴がつくられていました。ここは、音楽担当の松田彬人さんの力によるものですね。

エンディング。TRUEさんの「DREAM SOLISTER」映画特別Ver. でした。

これら劇伴と「DREAM SOLISTER」は、4月27日発売の

『劇場版 響け!ユーフォニアム~北宇治高校吹奏楽へようこそ~』
オリジナルサウンドトラック「Reflection of youthful music」

に収録されていますので、そちらも是非!

 

 

単なる本放送の焼き増しでは終わらない、この映画。また観たいです。

そういえば。

6月5日、MOVIX京都にて追加の舞台挨拶があるようです。今度はそっちにも行ってみたいなぁと思っていたりして。

 

ここらへんで終わることにします。

長々とお付き合い頂き、ありがとうございました。